桔平の仕事用のスマホがなった。
「はい、お世話になります、はい、はい、今日ですか?」
桔平は爽平を見た。
「17時で、はい、はい」
電話を切るとパソコンに打ち込んだ。
爽平のスマホに17時に予定が入れられる。
「ライブ会場?」
「あぁ、corolla(コローラ)のマネージャーが来てくれって」
「何かあったのか?ヘアメイクは今日はしないしな」
「時間遅くなっても来て欲しいってことだから、今日怜央はオフだし」
「了解〜じゃあ仕事行ってくるな」
15時前に爽平は店に戻ると桔平がテレビを見ていた。
「お疲れ」
「おー、疲れた、押しまくってメシ食えなかった」
爽平は現場でもらったお弁当を食べ始めた。
テレビには香苗が映っている。
「香苗さんて出身はどこ?」
「秋田」
「秋田美人か…」
「香苗はどっちかというと可愛いな、年齢より若く見えるだろ?」
「そうだな、そろそろ大人っぽくしたいとか言ってたぞ」
香苗は1年前から爽平の固定客になっている。
15時で番組は終了し、テレビを切った。
「4時に起こして」と爽平は椅子に座ったまま目を閉じた……
桔平に起こされて爽平は目を開けた。
「寝れたか?」
「あぁ」
大きく背伸びをして帽子を被り「後は頼む」と出ていった。
ライブ会場に爽平はやって来た。
怜央からライブの書類と一緒にスタッフのパスをもらっていたのを首にかけて会場に入っていく。
顔なじみのスタッフに挨拶をしながらとりあえずホールに入るとつぼみ組がリハーサルをしていた。
乙葉の姿も見えて頑張って踊っている。
少しつぼみ組のリハーサルを見ることにした。
つぼみ組は18才から21才の子が所属するアイドルグループでCDデビューはまだだがそれを応援するファンも多い。



