Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜

「いつから付き合ってんの?」

亜美が質問してきた。

「……1月の終わりかな」
「ふーん、最近じゃん、あれだけ仕事仕事って付き合ってくれなかったのに」
「お前とは合わない…」
「付き合ってもないのにわかるの?」
「ふっ、わかるだろ」
「私はわからないな…」

同期の亜美は専門学校の時から仲は良かった。

爽平さんにも気に入られ3人で美容師の事についてよく話していたがことごとく意見が合わないのだ。

俺はそんなに話す方じゃないから亜美が一方的に喋っている方が多いのだが何故か告白をされた。

自分の腕を磨くのに必死だった俺は断ったのだが爽平さんにフリーで誘われた時にも告白されて仕事仲間として諦めるから1度だけ抱いて欲しいと泣かれて関係を持った…

それからは信頼できる仕事仲間として接しているが、真綾が亜美の名前で反応したのはびっくりして動揺してしまいひどい態度を取ってしまった。

猫のように甘えてくる真綾は可愛い…最初に会った時から俺の選択は間違ってなかったと、これからもずっと思うだろう。


「桔平にぃ、ごめん」
「どうした?」
「亜美さんと鉢合わせになっちゃった」
「あー、でもこれからここで仕事なんだから仕方ないよ、亜美ちゃんも現場が多いからあまり来ないし」

「怜央さんとのこともバレちゃったけど大丈夫かな」

「お前はもうちょっと自分に自信を持て、ミス日本だろ、怜央はもう婚約者なんだぞ、隠す必要はない」
「わかった…」

話していると怜央が入ってきた。

「桔平さん、この人はダメです」

今日面接する人の名前を見た怜央が言ってきた。

「ダメって言われてもうちは技術を見るから応募してきた人は先着順に面接するって決まってるだろ?」

真綾が怜央の書類を覗き込んだ。

「井上雅彦(いのうえまさひこ)さん?」