テーブルいっぱいに広がるスープ。
零くんは驚いて、「どうしたの!?大丈夫!?」と駆け寄ってくれた。
何だか………自分で巻き起こしている厄介事なはず無のにどう巻き返していいか、分からなくなって。
ついに私は、理由もわからず笑いだしていた。
旗から見れば、きっと疲れているというのが原因なんだろうけどーーー原因は自分にあるから、これが因果応報なんだろう。
「どうして………どうして私を……零くんは、責めないの?」
「え……、いきなりどうしたんだい?純奈?」
「だって………分かってるんでしょ?私が………修先生に貰ったネックレスをわざと着けてるの……どうして………「やめろ」って咎めないの?」
ものすごく面倒くさい女になっているのは、私にも分かった。
この世で鉄よりも重い、鉛のようにずっしりと質量を持ったこの回答。
「純奈を………愛してるからだよ」
「……愛してる……?」
その言葉を………聞いた瞬間。
自分の中から、冷たい冷気のようなものがずっとーーー身体から流れ込んでいるような感覚が。
「事情があるんでしょ?純奈がそんな事をするって事は………。前も聞いたけど答えてくれないって事は………そういう深い心の傷っていうのがあるのかなって、僕は思ったんだ。君がーーー答えてくれるまでーーー」
「やめて………やめてっ!!!それ以上は言わないで!!」


