俺たち二人はベッドの縁に並んで座る。
絶妙な距離だが、バルコニーに写る海が美しい故どうでもいい。
「隼斗は………私の事、どう思ってるんだろう」
「気になるのか?」
「小さい頃から、私と一緒の幼馴染でーーー馬鹿で何考えてるのか分かんない、手を焼く存在だったの……」
「そうか………」
「でも……修っちの話を聞いてちょっと、はっとしたかも」
「どういうところが?」
「いつも隼斗は私に、馬鹿話ばっかりして笑わせてくれた存在だったなーって」
友香は少し笑顔で。
「もう、本当は俺は必要ないんじゃないか?」
「……でも、まだ……隼斗の事、お父さんの事許せないの」


