真っ直ぐ友香は俺を見た。
「事実だろ?知らないとでも思ってんのか?」
俺は数分前、やっぱり隼斗に詳細を聞き出していたのだ。
詰め寄った途端に分かったこと。
それは……隼斗と共に夏休み期間中逃げ込めるホテルを探してーーーここにたどり着き、隼斗負担で寝泊まりしてるとのこと。
「隼斗に全て、金を払ってもらってんだろ?」
友香は黙る。
何も言い返さないというのなら、それが真実だ。
「しかも、年頃ってのにーーー男女2人一室に止まるってのも………お前どうゆう神経してんだ?もう少し、警戒したらどうだ?自分の身は自分で守るしかないんだぞ?」
「それ……どうゆう事?お父さんに襲われたのは………私のせいっていいたいわけ?」
「あーもう!!面倒くせぇーな!!」
俺は勢いよく、友香を押し倒した。
豆鉄砲を食らった鳩のような顔をする友香。
「お前のそういう、軽い所ーーー本当に大嫌いだ」
そう口にした瞬間、俺は友香の首筋に顔を近づけた。
が、反動で友香は俺を突き放そうとする。
「嫌っ!!離して!!!怖い………怖いよっ!!」
手を強く握る。
「ひぃっ!!」と申し訳ないぐらいに、身を縮こませた友香。
「お前みたいな、自分を大切にしない尻軽女………俺は、一番嫌いなんだよ!!」


