ーー「あの事」の件ーーー
ーー修先生が全て包み込んでくれたからこそだもんーー
今の私がある。
だけど目の前にいるコイツには、分からないんだ、きっと。
「だけどさ……だけどよぉ、友香。
現実を見ろよ!!」
隼斗に引き戻される。
「相手は10何歳も離れた大人だぞ?
そんな大人が、友香の事を相手してくれたとしてもだ。
絶対ロリコンで変な男だって!!」
「ああ、うるさい、うるさい!!
倍以上の言葉で返してくるのも地味に嫌い!!
もう関わってこないでよ!!」
「そりゃー、無理だね!!
お前を一人にすると、ろくなことが起こらないし!!」
「ウザ、もういい帰る!!」
「まぁ、修先生は夏休み期間中は、学校にいない。
それがいいかもな」
動いていた、足が止まり勢いよく振り返る。
「夏休み期間中の部活練習の間これないって事!??
会えないって、マジ!?」
「だから、諦めろ。
野球部のマネージャーちゃんとーーー」
「うっそーーっ!?!?
て事は、隼斗とずっとつききっきりってこと!?」
「どうゆう意味だよ!!」
「そのまんまよ!!
何で真夏の青春時代にむさ苦しい幼馴染男と一緒に?
野球部のマネージャーをやってるのは、大学推薦が貰えるようにって。
そう、思ってやってるのに!!」
「……慕ってくれる奴の事なんとも思ってないのかよ?」


