Summer Love



迷惑をかけたくなかったとは、一体どうゆうことだ?



「多分だけど、告白することによって女子からあらゆる噂を立てられたくなかったのかなって考えているんだよ。僕はね。修先生、そういうの煩わしいってタイプで違いないはずだよね?修先生は。純奈は意外にそうゆうの考えて、相手とどう接したらいいか考えてるのさ」



少し図星を突かれたので、言葉に詰まった。



その考えによって、純奈は行動しているのであればーーー告白してこなかったのは彼女自身の思いやりというわけなのか?



でも………ネックレスは?



わざわざ、見せつけるように着けてくるのは説明できてないような気もする。



「ネックレスの件はよく恋人の僕にも教えてはくれないけれど………告白しなかったのは、多分修先生の事を思ってやったと思うから………そこだけは理解してあげて。そうじゃないと……彼女かわいそうだ」


力なく外に出向く零。



俺はその背中を追いかけようとしたが、どんな面をして話しかけていいか分からない。



純奈の為に、一言言及する事も考えたがーーー仕事をやり終えてからまた明日考えたほうがいいと結論づけた。



無論、俺はこの一件で疲れていて、考えが纏まらなかったからだとも言えるが。