Summer Love


「俺の何がいけない……。悪いのは、純奈だろ………圧倒的に……」



午後の食堂を任され、やっと営業終了になり海辺のベランダの夜風にあたる。




辺りは真っ暗になり、星達が瞬いている。



「まぁ、そういう不安定な年頃ゆえの過ちというのはな、よくあることなのだよ修青年」



夜空をバックにソファーに和みながら、スケッチを手にとってスラスラ描く百合。



エントランス側からの痛々しい視線がちらほら刺さる。



それもそのはず。



紫熊耳付きパーカーの後ろには、「もう疲れました」とプリントされているのを見届けたら、誰だって気になる。



疲れているのは、俺の方なのだけど。



「一部始終を聞いて、お前はどう思う?純奈と親友である一個人の意見を聞きたい」



「生徒である、我を頼るとは………。どうしたものかね………」



暫く渋々眉を下げて、百合が出した答え。