「怖い?愛を受けるのが怖いってことなのかい?」 「おそらくは。でも……零、お前は何もしてないんだろ?」 「そりゃー、もちろん」 「多分だが、俺が知っている以前に、誰かに酷い拒絶をされたことがあるんだ。きっとーー」 「その相手ってのは?」 「多分だがーーー」 ーーー多分だが? ちょっとまってくれ、どうして俺は純奈の事を知っている前提で話をしてるんだ? 俺は、知りもしないんだぞ? 彼女が生きていた前日なる事もーー。 「ーー多分だがーーうっ!!」