「さっすが、アタシの子供ー!!」
その声を聞き終えた時、通話を切る。
ああは弁明したのは、いいものの。
どうしたらいいのだろうか。
「ヤッホー!!
美少女がアターック!!」
脇腹に鈍い痛みが走る。
「ケホッ」とむせた代わりに、既のところで横転阻止。
「友香、近づくなって!!
何回言えば分かるんだ!!」
「未来に私と先生は結婚する運命なんだから、トレーニグ!!
慣れも必要だって!!」
いきなり俺にタックルをかましてきたコイツ。
「花見友香」鶴ケ丘高校2年女子生徒。
なぜだか知らないけれど、隙あらば近寄ってくる。
この友香は「ぶりっ子」。
その割には同じ世代の子からは、慕われているのも厄介。
「なぁ、どうして俺に構うんだ?」
活発美少女である少女に、問うてみた。


