Summer Love



少し肌寒くなってきた季節。



朝早くから、煙草を屋内で吸っているのはきっと俺だけ。



サッカー部が走ってきた。



怪しい目で睨まれたが、吸う。



肺が循環して、煙草の空気を吸い込む。



「やっぱり、一仕事終えて吸うのが良いな」



そう思い、煙草を音し足でもみ消した。



で、母さんからラインが届いた。


母さんもデジタルに切り替えたいと、LINEを登録したみたいで。



LINEの内容は「海の家クローバーは閉店する」とのことだった。



長年の老朽化に加えて、やっぱりお客が集まらないという理由で、潰れてしまうとのこと。



世の中には、手放さなければならない執着というのはあるのかもしれない。



「頑張ったのにな………残念」



沈み込んだ気分で眺めていた矢先、早速学校内の先生のグループLINEが鳴り響く。



内容はサボってないで、早く来なさいだと。




廊下を歩いていると、友香と隼人が仲睦まじそうにグラウンドで、練習生を応援している。