Summer Love



「友香か?」



「そうだよ。全てね。でもね……どうしてなの?」




「お前に何で教えないといけないんだ?これは………俺個人の問題だ」




「どうしてそう思うの……?」




「お前に……そう教えてもらったからさ」

「どうゆう事……?」



「教師ってのは、生徒に生かされているからこそ………大切にしなきゃいけない。そんな存在がトラウマを与えるような存在だったら………どんな事情があっても許されることではないんだってな」



バスが止まった。



前で事故ったみたい。


「でも……、トラウマっていうのは受けた本人が立ち直ろうとしない限りどんな生徒でも更生不可能なんだよ?知ってた?修先生?」



修先生は答えない。



だけど、鼻をすする音が聞こえた。



きっと泣いてるんだ。



「また、後でねーーー」




「おい!!また後でってーー」



私は急いで電話を切る。


走ってたんだいつの間に。


それは、目の前に学校が見えたからっていうのもある。


愛しい愛する人を救う為に、私は止まるわけにはいかないのだ。