どうして教師なんてやっているのか、分からないそんな無気力な毎日。




だけど、仕事柄給料はいいほうだから、やめるつもりはないのだけど。


「その話、今することなのかしら?」




「俺は………校長に許可をもらっている事自体おかしいってずっと思ってんだよ。踏ん切りがつかないからこそ、聞いてるんだ」




母さんは、おれが事故に遭ったあの日のことを、詳しく話してくれない。



俺が悪かったのかもわからないし、相手が悪かったのかも知り得ない。



調べようとはしてみたものの、俺が以前どんな行動をしていたのかさえ思い出すような、知人が周りにはおらず情報が手に入りづらかった。