「ちょっと待って、僕は何処にも修先生と純奈との関係性が周りの人に危害を加える事はないんじゃないのではと思うんだけど?だって、修先生の起こしてしまった事故は不慮の事故じゃないか。それに、純奈は事情を知らないとはいえ、おかしいことなんてネックレス以外の件は何もしてないのに」
「人の不幸は蜜の味ということで、色々いちゃもんを付けて、争いごとを起こして楽しもうとする一種の性だよね……。こればっかりは。教育委員会から実際に通報した人の意見、クレームを聞いたときはビックリしたよ。「生徒の親を殺した先生が一丁前に生徒の肩を持とうとしているの、偽善者みたいで鼻につく。罪から逃れたい、臆病者を雇ってる学校なんて、保護者として息子を通わせたくありません」だとか、「親殺しの教師のくせに、女子生徒に近づこうとしている所、本当はあの事件の件は本当はその女子生徒親を殺したのも計画的だったんじゃね?でその後本人にレイプしてやりたかったとかじゃねぇーの?その腹いせで女子生徒と仲良くなって、その欲求を満たしてるに違いねぇーよな。キモいし、邪道極まりないな」だったり………」
「誹謗中傷ってやつだなこりゃ………どうして、黙ってたんだよ?」
「被害を最小限に食い止めようと……、修先生が働きやすいように、皆で黙ってたんです。またこの騒動が大きくなるのも、なにかと教育委員会の人達もよく思っていなかったからね………。黙り込むしか方法がなかった」


