言われている状況を理解しているのか、母さんはビクリと肩を震わせた。
落ちるラムネ瓶。
液体が床に広がる。
ひんやりした空調むき出しのアルミの床に、染み込むみたいに。
「学校に………なんてあんな事を言ったんだ!!」
「………私………もう、アンタが教師辞めてくれるって、今年で信じてたから………耐えられなかったの………許して………許してっ!!」
力なく言った母さん。
なんだか様子がおかしい。
いつものパワフルさは、一体何処へ……?
「どうして……辞めさせるように、校長に言ったのか教えろ!!もう、逃げないでくれよ!!あの事件の真相を知りたいんだ!!」
「どんな事があっても………なの?」


