月と太陽

リビングでご飯を食べ
1回部屋に戻って制服に着替える。

それは影守の女子校のもの。

部屋から玄関までの一瞬だけは
お母さんに嘘を吐き、私は影守になる。

それは影守も一緒。

影守は先に出て行くようで

「お母さん、行ってくるね~?」

と、私のような元気な声を出していた。

あの影守からそんな声が出るなんて、
最初聞いた時は衝撃だった。

でも…影守は真面目で優しくて
入れ替わってる事が絶対にバレないよう
徹底してくれている。

本来の大人しい影守に無理をさせているんだから、私も絶対にバレる訳にはいかない。

私も玄関まで行くとお母さんに向かって

「…じゃあ、行ってくる」

影守らしく振る舞えば
なに一つ疑う事なくお母さんは

「行ってらっしゃい、"影守"」

そう笑顔で送り出した。