月と太陽

「俺、光守と離れたくないよ。
また一緒に前みたいに登下校したい。
沢山話して光守の笑顔がもっとみたい。
もう、光守の嫌がる事は絶対にしないから」

「…裕太先輩、」


…私は心のどこかで
先輩をひどい人だと思っていた。

嫌がる光守に無理やり行為を強要して傷付けて
なんて勝手な人だろうと思い込んでいたけど

裕太先輩は、決してひどい人ではない。
本当に優しい人なんだと思う。

だからこそ、
光守も"この人なら"と付き合ってしまったし
光守を抱きたいとセーブが利かなくなって
しまったのかもしれない。

カップルにありがちな
価値観の違いのただの喧嘩…

普通だったら
それで済まされるのかもしれないけど、

光守は…
裕太先輩の好きな光守はもうここにはいない。

光守が自分の心が完全に男だと理解した今、
裕太先輩の事を恋愛として見る事は一生ない。