月と太陽

「え…どうして?」

流星の言葉に表情には出さないが
思わず動揺する。

「いや、何か今日の光守…
いつもと感じが違うから…」

ドクッと胸が嫌な音を立てる。

「そうかな?私は全然いつも通り元気だよ」

普通に振る舞ってはいるが
内心は凄く焦っている。

今までの光守の学校での様子を知らない私は、
同じ顔とはいえ、
確かにどこかおかしい雰囲気があったのかも
しれない。

それが仲良しの友達なら
尚更異変に気付いてもおかしくはない。


「まぁ、いつも通りの明るい光守だとは
思ってるけど…
何かさ…言い辛いんだけど」


流星が何を言い出すか焦っていれば

「いつもより…女の子っぽいというか、」

…と若干照れたように言われ
思わず「…え?」と拍子抜けした声が漏れた。