月と太陽

「流星、どうしたの?」

私は咄嗟に笑顔を作りにこっと笑えば

「…いや、今日一緒に帰らないか?」

そう言われた。

…光守って
流星と一緒に下校する事あったのかな。
光守は仲が良いとは言っていたけど
そこまでの関係性とは聞いてなかった。

「うん、良いよ」

でも友達だったら一緒に帰る事もあるだろうし
断るのも変だし…。

私はそう思い頷いて了承すれば
流星も「良かった」と少し笑いながら言った。

…でも、流星の私を見る表情が
どこか心配そうな不安そうな…
そんな顔をしているような気がして

それが多少は気がかりだったが
とりあえず一緒に学校から出た。