月と太陽

…そしてあと残る問題は髪型だった。

顔は全く同じだから絶対にバレない。

でも完璧に正体をバレないようにするには
髪型も変えないと意味がなかった。

"影守、ウイッグ付けよう"

光守はそう言ったが私は首を横に振った。

"私は髪を切れば良いだけの話だよ。
光守は長い髪のウイッグを付けて"

私がそう言えば

"でも影守、ずっと髪伸ばしてたよね…?
長い髪、切りたくないでしょ"


…光守の言う通り、私は長い髪が好きだった。
肩甲骨あたりまである長い髪…。
色んなヘアアレンジをするのが好きだった。

でも、長い髪を
ウイッグにまとめあげるのは時間がかかる。

それに…光守の学校には
服装や髪色の検査が定期的にあると聞いた。

私の学校にはそれがないから良いけど
ウイッグで正体がバレる恐れもある。

やるなら徹底的にしないと…。

そう思った私は、光守の制止を振り切り
美容院で髪をばっさり切った。