月と太陽

"…分かった"

私は短くそう答え、

"じゃあ、この夏休みの1ヶ月を使って
振る舞い方、学校生活、友達関係…
情報を細かく共有して、
誰にもバレないように高校生活を乗り切ろう"

"…うん。よろしくね、影守"

お互いの顔には、もう笑顔などなく
決心を固め合うように
その時しばらく目を合わせていた。

そして、私達はこの1ヶ月
沢山の情報を共有し合った。

お互いどんな風に
学校で立ち振舞っているのか、

仲が良い友達が誰なのか
その人はどんな人なのか
光守は写真を見せて細かく説明した。

私には友達はいないが…

お互いに一応クラスの人の集合写真を見せて
名前を全部教えた。

そして勉強の進み具合の事もあり、
私は光守に毎日必死に勉強を教えた。

お父さんとお母さんの前では
光守も再び普通に笑顔で立ち振る舞い
部屋にも籠らなくなった光守を見て

そんな姿に2人は安堵していたようだった。