月と太陽



「おはよー」

「久しぶりだねー」

「夏休みの宿題終わってねーわ。
誰か写させてー!」

…ガヤガヤと騒いでるクラスの人達。

そこは1年A組と書かれた
光守の通うクラス…らしい。

私が恐る恐る中に入れば

「あっ、光守!おはよ!久しぶりだね!」

そう第一声、
女の子に話し掛けられたかと思えば

「光守じゃん!?マジで久々だな!」

「遊び誘ったのに断られたから心配してたよ」

「夏休み入る前から休んでたもんね?
体調崩してたの?大丈夫?」

周りに男女沢山のクラスの人が集まってきた。

私は思わず口元がひきつったが
何とかバレないように

「うん、ちょっと体調崩してた!
ごめんね?でももう大丈夫だから!」

…本当に光守らしいかは分からないが
明るくそう答えれば

「良かった!また遊ぼうね!」

「光守はいつも可愛い~!大好き!」

…と女の子から抱き着かれた。

…はっきり言って
初対面でまだ完全には名前も覚えきれてない。

でも、「私も大好きだよー!」
と言い、何とかノリで乗り切ろう…
そう決めて、とりあえず光守の席に着いた。