「…影守がホントに自分勝手なら
私の事、どうでも良いと思って何も言わないで
さっさと自分だけ幸せに生きるはずでしょ」
「…」
「ホントに大切に想ってくれてるから
そうやってわざと煽って、
叱ってくれるんでしょ…」
「…違う。
私はあくまで良いお姉ちゃんでいたいだけ。
私はホントは所詮…自分の事しか考えてない」
傷付けたくなんかない。
ホントは自分より光守の事が大切だけど…
私が強くそう突き放すように言い切れば
光守は再び私の目の前に来て目を合わせた。
その目は揺らいでいて、どこか不安げだった。
寄り添ったかと思えば
今度は冷たく突き放す言葉を言う…
そんな私の本当の心が見えなくなって、
影守は少し戸惑っているのかもしれない。
しばらくの沈黙の後…
「…影守の気持ちは分かった。
もうこれ以上、逃げ続けられないのも
自分でも分かってたし。
ちゃんと今後の人生を考えていかないと…
それこそ影守やお母さん、お父さんに
迷惑をかけるから」
「…うん」
「だからね、
影守、折り入って頼みたい事があるの」
光守はそう言って
ゆっくり口を開いたかと思えば
私の事、どうでも良いと思って何も言わないで
さっさと自分だけ幸せに生きるはずでしょ」
「…」
「ホントに大切に想ってくれてるから
そうやってわざと煽って、
叱ってくれるんでしょ…」
「…違う。
私はあくまで良いお姉ちゃんでいたいだけ。
私はホントは所詮…自分の事しか考えてない」
傷付けたくなんかない。
ホントは自分より光守の事が大切だけど…
私が強くそう突き放すように言い切れば
光守は再び私の目の前に来て目を合わせた。
その目は揺らいでいて、どこか不安げだった。
寄り添ったかと思えば
今度は冷たく突き放す言葉を言う…
そんな私の本当の心が見えなくなって、
影守は少し戸惑っているのかもしれない。
しばらくの沈黙の後…
「…影守の気持ちは分かった。
もうこれ以上、逃げ続けられないのも
自分でも分かってたし。
ちゃんと今後の人生を考えていかないと…
それこそ影守やお母さん、お父さんに
迷惑をかけるから」
「…うん」
「だからね、
影守、折り入って頼みたい事があるの」
光守はそう言って
ゆっくり口を開いたかと思えば



