月と太陽

私と光守は高校1年生。

でも高校はお互いに別々。

私は名門の国立女子校。
光守は普通の共学の私立校。

私と光守は一緒に女子校を受けたのだが
受かったのは私だけで
光守は滑り止めで受けていた
私立校に進学した。

高校生になってから約3ヶ月。
季節は夏になり
お互い期末テストを控えていた。

「私は今の高校生活もめっちゃ楽しいし!
全然落ちた事とか気にしてないから
影守の学校生活も聞きたい!」

光守は笑顔でそう言った。

「…別に、友達とかもいないし
だからと言って苛められてもないし…
普通だよ。強いて言えば、図書室が大きくて
本を読むのが楽しいかなってくらい。
後は勉強も楽しいし…」

私が静かに口にすれば、

「学校生活は友達が全てじゃないよ!
楽しい事が1つでもあるなら良いじゃん!
影守はもっと堂々としてて良いと思う。
私の自慢のお姉ちゃんなんだから!」

光守は元気付けるようにそう言ってくれた。