月と太陽

私がぼーっと考えていると

「…影守、どうかしたの?」

とお母さんに聞かれた。

「あ、ううん。何でもない。
そろそろ学校行くね!」

私は鞄を持ち、
「行ってきます」と笑うと
玄関に向かい外に出た。

…ふと、
外から見える光守の部屋の窓を見るが
そこはカーテンが閉まっていた。

私は光守の姿をあれから見ていない。

私が学校に行ってる間は少しだけ
お母さんの前に姿を現すらしいが
すぐ部屋に帰るらしい。