月と太陽



光守との事があってから3日経った朝。

今日は終業式。明日からは夏休みに入る。

朝、私がリビングで朝食を食べていると

「…光守、大丈夫かしら」

お母さんの光守を心配する声に
思わず箸を持つ手が止まった。

「今日もお腹が痛いから休むって…。
ただの生理痛だって言ってたけど
今までそれで休む子じゃなかったから
心配だわ」

「…」

「影守、何か光守から聞いてない?」

「え…?」

「何か悩んでるとか…
あの日も結局、"友達と遊んでで
携帯の充電も切れてて電話に気付かなかった"
とか笑いながら言ってたけど…
何か無理して笑ってるように見えたから」

…お母さんは鋭い。

それもそうだろう。
私達を産んでずっと一緒に生活してたんだ。

光守がどれだけ上手く誤魔化そうとしても
やっぱり何かおかしいとは思ってるんだ…。