月と太陽

私がそう言えば

「…影守も光守も
本当に立派な子に育ったわね…」

お母さんは泣きながら
私を優しく抱き締めた。

私もお母さんの身体を抱き締め返せば

「…影守、」

私の名前を静かに呼びながら
凄く苦しそうな表情で
光守が目の前にゆっくりと姿を現した。