月と太陽



「…流星、送ってくれてありがとう」

私がお礼を言えば

「また、連絡するから」

流星はそう言って
繋いでいた手を離そうとした為

「…流星、ちょっとそのまま屈んで」

私がそう言えば
流星は不思議そうな顔をしたが
少し屈んでくれ

私は、ほぼ同じ目線になった流星の顔に
自分の顔を近付け、
繋がれた手を強く握りながら
初めて自分から流星の唇にキスをした。

でも、それは一瞬。触れるだけのキス。

すぐに顔を離せば流星の顔は真っ赤だった。

「じゃ…じゃあねっ、ありがとう…」

私はそのまま手を離し
自分も真っ赤な顔をしながら走って帰った。