月と太陽



しばらくして私が泣き止めば
流星は私の乱れた制服を整え
横抱きにして私を抱えると部屋から出た。

すると流星は足を止め

「…歩夢、悪かったな」

部屋の横の壁に腕を組みながら寄りかかって
私と流星を見つめる歩夢にそう言った。

「…」

私は歩夢の顔を見て声が出なかった。

何と言って良いのか分からなかったし
歩夢に…私は光守だとずっと嘘を付いてたし…

思わず怖くなって目を反らせば

「…ホント、ムカつく」

「…」

怒っている歩夢の声。
私がその言葉に身体を震わせていれば

「何で流星ばっか光守の秘密知ってる上に
影守ちゃんと仲良くなって付き合ってる訳?
流星の癖にマジでムカつくんだけど」

…と、私ではなく流星を睨んでいた。