月と太陽



重たい瞼が開き…
目が覚めればそこは見慣れない
…暗い室内だった。

カーテンで閉じられてはいるが
光が隙間から舞い込んでいて…
まだ昼くらいなのだろうか。

私は起きようとしたが
両手両足が固い紐で器用に縛られており
身動きがとれない…。

…でも、場所は
柔らかいベッドに寝かされていて、
拘束されている手足は痛いが
身体は痛くはない。

ここは…どこ?

それに、私をここに連れてきた人は誰…?

頭で必死に考えていれば
突然部屋の扉が開き、身体に緊張が走る。