月と太陽

「どうして流星が謝るの…
また私がちゃんと言わなかったのが悪いし…
流星がここまで会いに来てくれて
凄く嬉しいよ」

私がそう言えば

「…ちょっと場所変えて話そう」

流星は私の手を握り締めると
どこかへ歩き出した。

黙っている流星に大人しく着いて行けば
数々の裏道を通り、少し心配になったが

辿り着いた先は…大きな公園。

でも人はおらず、
周りはほとんど家も建っていない。

わりかし近所なのに
私は全然ここに公園がある事を知らなかった。

…いわゆる穴場というものだろうか。