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私は当分この学校には来ない。
光守の学校で…
歩夢にも全てを話し
付き合っていた先輩にも
しっかりと別れを告げる。
ほとぼりが冷め、
光守が少し落ち着いた時には
私はこの学校に戻る。
そうでなければ…
私は高校生活最後まで、
光守の学校で過ごす覚悟だ。
最初から決めていた事だったけど
光守の情緒が安定しない今
私と入れ替わっての生活も困難になった今
とにかく、光守だけには
高校卒業という学歴を与えてあげたい。
だって…光守の心の病は
いつ治るか分からないのだから。
私が今、光守にしてあげられるのは
それくらいだから。



