月と太陽

…でも、

「…大人は先生のように優しく寛容な人ばかりじゃない。偏見でモノを見て…
変な噂を立てたり、それで人の人生を奪う人だって大勢いる。社会に出る事は大変な事だって教えてくれたのは水田先生ですよ」

私が切実に言えば

「…そうかもしれないけど、
せめて、貴女達を大切に想ってる人には
ちゃんと相談しなさいよ!!
大人だろうが子供だろうが…
悩んでる時はいくら甘えても構わないんだから!」

水田先生は声を大にしてそう口にした。

「…先生、ありがとうございます」

私は光守の分まで先生にお礼を告げた後

「でも、今回の光守の悩みは…
どうしても私だけにしか解決できない部分も
あります。私にとって、光守の人生も
私の人生の一部だから。
光守は自分を犠牲にしてでも守りたいんです」

真っ直ぐ先生を見つめ直し

「…先生に折り入って頼みたい事があります」

揺らぐ事のない目を向けて意思を告げた。