月と太陽

コンコン…と保健室をノックすれば

「はーい?どうぞ」

と、久々に聞く水田先生の声がした。

「失礼します」

私がそう言って入れば
水田先生は私の姿を見て目を見開いた。

「…え、貴女、」

「…お久しぶりです、水田先生」

私がそう言えば

「…やっぱり、影守、さん?よね」

と、きっと私が影守だと分かってはいたのか
戸惑いながら名前を口にした。

「…どうしたの、その頬と髪…」

先生はそっと私の髪に触れ、
そのままガーゼが当てられた頬も撫でた。