月と太陽

「ひ、光守!?どうしたの!?」

私が思わず
うずくまる光守に近寄り肩に触れれば
ビクッと大きく身体を揺らし

「やだっ!!やめてっ!!触らないで!!」

と凄くパニックになり
私から逃げるように暴れて抵抗した。

「光守!?私だよ!?影守!!
大丈夫だから!!」

私が思わず声を大きくしてそう言えば
「かげ…る?」と少し冷静さを取り戻したのか
私の顔を恐る恐る見てきた。

…光守は怯えたような目をしていたが
私だと徐々に認識すると

「…影守、」

ポロポロと涙を溢した。