月と太陽

そして土曜日になり…。

私は流星に誘われ
再び2度目となる稽古終わりの
流星の家にお邪魔した。

「…お邪魔します」

私がそう言って入れば

「彼女なんだから堂々と入れば良いのに」
と、流星は笑った。

「…でも、やっぱり緊張するよ」

私が中に入って鞄を置けば
ぎゅっと流星に後ろから抱き締められた。

…嬉しさと恥ずかしさで
ドキッと心臓が音を立てる。

「…り、流星…?」

お腹周りにクロスされた流星の手を
私が緊張しながら触れれば

「…もう影守不足で限界。
稽古中もずっと影守の事しか考えてなかった」

流星はそんな事を私の耳元で甘く言い出し
身体中に熱が帯びるのが分かった。

「…稽古中は、ちゃんと集中しないと」

私がドキドキしながらそう言えば

「影守は真面目だね」
と冗談っぽく言われ、
そのまま近くにあったベッドに座らされた。