月と太陽



「…影守、ごめん。苦しかっただろ」

流星はしばらくして

私の抱き締める力を緩めようやく離れた。

「ううん…大丈夫」

…"流星に抱き締められるのは嬉しい"と
言おうとしたが、また流星を刺激したら
可哀想かと思い、それは言わなかった。

その代わりに私は気になる事を聞いてみた。

「…あの、流星は学校で最初に告白してくれた時…私が光守じゃないって気付いてたの?」

私がそう聞けば
流星は少し複雑そうな顔をしていたが

「いや…光守が双子っていうのも知らなかったしホントに似てるから正直、昨日光守に言われるまで気付かなかったし…様子がおかしいとは思ってたけどまさか光守じゃないとは思わなかった…」

そう言った後私をじっと見つめれば

「…でも、俺は2学期に入ってから
光守だと思っていた影守を
恋愛として意識し始めたのは本当だよ。
だから俺は光守じゃなくて影守に恋をしたのは事実だから…それだけは不安にならないで欲しい」

流星はそう言って私の頭を撫でた。

「…そっか。
私を好きになってくれて…ありがとう」

私は照れた顔を隠すようにうつ向けば

「…そうやって
いつも顔反らして可愛い事言って…
好きにならない方がおかしいだろ。
光守の代わりとかじゃなくて
普通にクラスメートでいても
俺は絶対影守を好きになってたよ」

流星も照れたように言いながらそう言った。