月と太陽

"大事なお姉ちゃん"

そんな光守の言葉が私の胸に響く。

「…光守は、
まだ私の事を大事なお姉ちゃんとか
思っててくれたんだね…」

"妹として見ないでほしい"
"優しさが辛いから突き放してほしい"

そう光守に言われた時
私はそのままの言葉で受け取って
光守に冷たい態度を取ってしまったけど…

「…影守はああでも言わないと
一生俺の人生の面倒見そうだったから」

私は所詮、光守の真意が見えていなかった。
光守が本当の優しさで
私を突き放してくれていたなんて
あの時の私は考える余裕なんか無かった。

「…影守だって、
本当はまだ俺の事ばっか考えてんだろ。
自分が大切とか言いながら、
いつも自分の気持ちなんか後回しして…」

光守は切なそうに口を開き

「…今日、水田先生に聞いた。
影守が夏休みの終業式の時、
"大切な人の心を救いたい"って
言ってくれてた事」 

「…え?」

「それって…
その大切な人ってもしかして俺の事だよな?」

そう聞いてきた。