月と太陽

…思わずドキッと胸が高鳴る。

「り、流星…、どうしたの?」

私が名前を呼びながらそう言えば

「…光守、どうして何も言ってくれないんだよ。まだ半年だけど入学した時から光守と仲良くしてんだから、様子がおかしい事くらい
歩夢も俺も分かる」

流星はさっきよりも抱き締める力を強めた。

「流星、こんなトコ、誰かに見られたら…」

今は放課後でクラスには私達以外
誰も残ってはいないが…

こんな所を見られたら間違いなく誤解されるし
光守の穏便な学校生活を崩してしまう。

私が流星の胸を少し押して離れようとすれば
案外あっさりと離れてはくれたが
今度は顔をじっと見つめられ、
緊張からか、私の顔が熱くなった。

…流星が私の目を真剣に見ている。
今まであんなに反らされていたのに
今度はどうしてそんなに見つめてくるのか。

私が恥ずかしくて反らそうとすれば

「…光守、そんなに頬を赤くされたら
俺の事、意識してくれてるんじゃないかって
勘違いする」

流星は私の赤くなった頬に手を当てながら
そう静かに呟いた。