月と太陽

「…水田先生は、
何で私の名前を知ってるんですか?」

「…」

「…影守から、何か聞いたんですか?」

「…いいえ。影守さんからは一言も。
まず光守さんが影守さんの代わりに
この学校に通ってたっていうのも
今日顔を見て初めて知ったしね…」

水田先生はそう言うが…

「…私の顔を見て一瞬で影守じゃないって
分かる事がおかしいですよ。
だって、私と影守は瓜二つ。
親でさえもちゃんと判別出来ないのに…」

…水田先生は私の顔を見て
一瞬で影守じゃないと断定していた。

それに、思い出せないが
私は水田先生と以前、
どこかで会っているようなそんな気がする。

私がそう思いながら
先生の顔をじっと見れば

水田先生はどこか切なそうな顔をして
優しく微笑んで口を開いた。