月と太陽

「…うっ、うっ、」

私はどうしてこんな病気で
産まれてしまったのだろうか。

男でも女でも良いから、
ちゃんと心と身体が一致して産まれたかった。

私は女なのに、女の子の身体に興奮してしまう
自分が気持ち悪い。
性欲が強い自分も恐ろしい。

私は、北条家の恥だ。
生きている価値なんてあるのだろうか。

「うっ、」

私はストレスからまた吐きそうになり、
口を手で押さえ、思わずうずくまる。

「北条さん、大丈夫…、」

すると水田先生がカーテンを少し開き
私がうずくまってる様子を見て
急いで駆け寄ってきた。

「どうしたの?吐きそう?」

私は気分が悪くて声も出ずコクコクと頷くと
水田先生は急いで洗面器を持ってきた。

私は思わずそこに勢いよく吐いてしまった。

気分も悪くて、
精神的にも追い詰められ涙も止まらない。

そんな私を水田先生は
しばらく黙って私の背中を
優しく擦ってくれた。