月と太陽

ガラッと急に教室の扉が開いたかと思えば

「ほらほら、貴女達。
早く着替えてグラウンドに行きなさいよー」

と、女の先生の声が聞こえた。

「水田先生、ノックくらいして下さいよー」

女子生徒が文句を言えば

「女の子だらけなのに
何で私が気を遣わないといけないのよ。
しかもいつまでも皆そんな下着姿でいといて。
私は体育の先生に頼まれて急かしに来たのよ。
貴女達がのんびり着替えてるんだから」

保健室の水田先生は
やれやれと言った感じで返した。

すると、目の前の席の女子が

「あ、水田先生!
北条さんの様子が何かおかしくて…」

と言い出し皆が私の方を見た。

…やめろ。これ以上、注目はするな。

すると水田先生が近付いてきた気配を感じ

「大丈夫?北条さん?」

と、屈んで顔を覗き込んできた。

「…」

水田先生と目が合う。
私の蒸気した顔と荒い息…。
どこか血走ったような目を見たのか
少し驚いていた。