私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~



 講演会は盛況で、終了後もあちこちで活発に意見交換が行われていた。

 沙月もわからなかったところや意見を、守山や薄羽から来たほかの医師に聞いたりしていると、昼間会ったMRが、女性を伴って挨拶に来た。

 沙月よりいくらか年が上と思われるとても綺麗な女性で、渡された名刺には製薬会社の秘書とある。

「本日はありがとうございました」

 営業ならわかるが、秘書がなぜと内心思っていると。沙月の疑問を察したのかMRが、そっと耳打ちした。

 女性は、主催する製薬会社の社長令嬢らしい。

「すみません。実は私、青葉さんとは青扇学園で一緒だったもので、――奥様でいらっしゃると聞いて」

 なるほど個人的興味かと納得した。