私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~

 そんなものいくらでも自分で買えるだろうにと思ったが、消耗品だから気を使わずに使えるという。

『高級だから自分で買うには躊躇しちゃうし』

 なるほどそんなものかと納得して祝い金に添えたのだった。

「やっぱり選んだのは奥さんか。本当に喜んでるよ。自分じゃ買えないふかふかタオルだってね」

 それには思わず笑った。

「同じこと言ってたよ。ふかふかでもなんでも、好きなの買えばいいのにと思うがな」

 なんとなく興味があって、どういうきっかけで結婚したのか聞いてみた。

「慎一郎の奥さんはどこの令嬢なんだっけ? 政略結婚なんだよな?」

「いや」

 慎一郎はかぶりを振る。

「まさか恋愛結婚じゃないよな?」

「ん? そのまさかだが、おかしいか?」

 それには驚いた。

「嘘だろ? お前は俺と同じで政略結婚組だと思っていたぞ」

 慎一郎は青扇記念病院にいるが、実家は総合病院を経営している御曹司だ。見た目もいいので、研修医時代からやたらとモテた。