「沙月、お父さんは沙月と主真くんに薄羽を任せたいと思っているんだ」
「えっ」
来る道々考えていた薄羽の未来とはいえ、突然の父の発言に驚きを隠せない。
「でも美華は? あの子はそのために医大に進んだんじゃ」
病院の理事長は基本的に医師免許を持つ者がなる。
沙月はそのためにも医大に進むつもりでいた。
『お医者様の夫を支える妻になるべきよ。それともあなたがお父様のような看板医師になるつもり?』
華子にそう言われただけでなく、父も反対した。
そのとき理由は言ってくれなかったが、父の反対を押してまでという気持ちにはなれず、結局医大進学をあきらめたのである。
料理が好きなのもあり、進んだのは栄養学が学べる女子大で、管理栄養士や調理師などの資格もとり、今はなんの不満もない。
だが、母の連れ子である美華が、誰に反対されることもなく医大に進み、薄羽の後を継ぐと華子から聞いたときは、さすがに傷ついたが。
「えっ」
来る道々考えていた薄羽の未来とはいえ、突然の父の発言に驚きを隠せない。
「でも美華は? あの子はそのために医大に進んだんじゃ」
病院の理事長は基本的に医師免許を持つ者がなる。
沙月はそのためにも医大に進むつもりでいた。
『お医者様の夫を支える妻になるべきよ。それともあなたがお父様のような看板医師になるつもり?』
華子にそう言われただけでなく、父も反対した。
そのとき理由は言ってくれなかったが、父の反対を押してまでという気持ちにはなれず、結局医大進学をあきらめたのである。
料理が好きなのもあり、進んだのは栄養学が学べる女子大で、管理栄養士や調理師などの資格もとり、今はなんの不満もない。
だが、母の連れ子である美華が、誰に反対されることもなく医大に進み、薄羽の後を継ぐと華子から聞いたときは、さすがに傷ついたが。



