私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~

 入院した先は青ノ葉大学病院だった。

 主真の実家青葉家は青ノ葉大学病院の創業者一族で、沙月の父親と主真の父親は友人である。そこで沙月と主真の結婚という話になったのだ。

 青ノ葉大学病院と強い医療連携を結ぶことで、経営改善に繋げようというのである。

 主真はアメリカから帰ってきたばかりの優秀な脳神経外科医である。青葉家と縁続きになれば、それだけでも心強い。沙月としては、薄羽病院の再建のためにもどうしても主真と結婚したかった。

 だから、無理を承知で彼に頼んだ。



 翌朝、いつものように起きて洗面所に行くと、バスルームからシャワーの音がした。

(主真さん、帰ってたんだ)

 彼がいつバスルームから出てくるやもしれす、沙月は急いで洗顔を済ませ、その場を離れた。

 結婚して間もない頃、脱衣所で裸の主真と出会してしまった。彼のほうはまったく意に介する様子もなかったが、沙月は驚きのあまり悲鳴をあげそうになった。

『そんなに驚くか?』