私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~

 どちらにせよ、変わらないのは主真への想いだった。

 彼のためと思えば、どんな辛い未来でも受け入れられるし、嘘だってつける。

 様々な想いを胸に、心を込めて夕食を作った。

 メニューは主真が好きなロールキャベツと、たっぷりきのこのキッシュ。

 主真は七時前に帰ってきた。

「お帰りなさい」

「ただいま」

 心を落ち着けたはずが彼の存在を間近にするだけで、動揺が戻ってくる。

 いつものように廊下に顔を出して出迎えたものの、ちょっと歪んだ笑みになってしまう。

 主真がシャワーを浴びている間に夕食の準備をする。

 そして、流されてはいけないと自分に言い聞かせた。冷静に話し合わなければ。

 父は沙月がどんな答えをだしても受け入れると言ってくれた。

『病院より、沙月、お前の幸せのほうが何倍も大切なんだ。これからはお父さんが守ってあげよう、何も心配しなくていい。少しだけ時間をくれるかい? いろいろ解決したいけともあるから』

 今度こそ父に頼ろうと思っている。