私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~

 美華は、応接用のソファーにゆったりと座っていた。

「あら、お姉さん」

「お継母さんは?」

「秘書さんと出掛けたわ」

 もしかしたらこの領収書は?と、ふと思い聞いてみた。

「この領収書なんだけど、わかる?」

「ああ、それ私が秘書さんに渡したやつね」

「なにに使ったの?」

 金額は一万円近い。

「なにって手土産のお菓子よ」

 言っても無駄だと思いつつ、領収書の貰い方について説明する。

 そもそもの話、なぜ美華が領収書を病院にまわしてくるのか。

「誰に買った菓子折なの?」

「うるさいわね。あんたに関係ないでしょ! 何様のつもりよ」

 美華はキッと睨んでくる。

「ちょうどよかった。いいもの見せてあげる」

 差し出されたスマートフォンに写るのは、美華が主真の母と一緒に撮った写真だ。

「どうして美華が?」

 沙月と主真の結婚の挨拶や結婚式で会ったきりのはず。

「実はね。私たち、とっても仲良しなのよ。青葉のおじさまおばさまと、うちの叔父さんとは、もともと親しいの」