「――でしたら、理事長の奥様ではなく青葉先生が代理になって欲しいです。医療現場を知らないあの方は、知らないだけじゃなく知ろうともしていません。今は大きな脅威を感じませんが、とても嫌な感じがします」
そう言って奈津は表情を曇らせた。
「沙月でない理由は? 年齢的なものか?」
「それもありますけど、沙月さんには更なるNSTの普及という夢があるじゃないですか」
(えっ?)
奈津は当然主真も知っていると思ったのだろう。
だがまったく知らなかった主真は返す言葉がなかった。
(彼女にはそんな夢があったとは……)
NST(Nutrition Support Team)、食で患者をサポートするチームのことだ。奈津の話によれば、沙月は患者ひとりひとりに合わせた自助食器を導入し、食事をする楽しみを味わってほしいのだと言っていたそうだ。
今は時間も余裕もないが、いつかNST専門チームを作りたい。――そう語る沙月の輝く瞳が目に浮かぶようである。
「知らなかったな」
そう言って奈津は表情を曇らせた。
「沙月でない理由は? 年齢的なものか?」
「それもありますけど、沙月さんには更なるNSTの普及という夢があるじゃないですか」
(えっ?)
奈津は当然主真も知っていると思ったのだろう。
だがまったく知らなかった主真は返す言葉がなかった。
(彼女にはそんな夢があったとは……)
NST(Nutrition Support Team)、食で患者をサポートするチームのことだ。奈津の話によれば、沙月は患者ひとりひとりに合わせた自助食器を導入し、食事をする楽しみを味わってほしいのだと言っていたそうだ。
今は時間も余裕もないが、いつかNST専門チームを作りたい。――そう語る沙月の輝く瞳が目に浮かぶようである。
「知らなかったな」



