私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~

「沙月が今日休んでも大丈夫かどうか、昨日事務長に確認してもらった。給食室も総務も問題ないそうだ」

 なおも気遣わしげな沙月のベッドサイドに腰を沈め、彼女を宥めた。

「君が無理をすれば、周りも休むときに休みづらくなるだろう?」

 ようやく納得した沙月は力なく微笑んだ。

「そうですね……」

「さあ、横になって」

 おとなしく布団に潜り込む沙月にホッとして朝食の準備をした。

 とは言っても、料理はしていない主真が作れるものは限られている。

 沙月の朝食はお粥と決めたが、米から作れる自信がないので、昨日買っておいたレトルトのお粥に溶き卵をトッピング。半分に切ったキウイとヨーグルトを添える。

 そうこうするうち沙月が起きてきた。

「寝てばかりも疲れるので」

 怒らないでと言わんばかりにシュンとする沙月に苦笑する。

(そんなふうにかわいい顔をされたら、怒れるわけがないだろ?)

「お粥、ちょうどできたよ。座って」

「はい。ありがとうございます」

 自分の分のコーヒーを淹れて、トーストにバターを塗る。

 沙月はフウフウ息をかけながらお粥を食べている。

 その後、おとなしく寝た沙月を見届け、主真は安心して出勤した。

 付き添っていたかったが、今日もオペがある。